「サイダーのように言葉が湧き上がる」

「サイダーのように言葉が湧き上がる」というアニメ映画が2021年に公開されました。
子どもたち、働く人、老人まで、登場人物全てがショッピングモールの中で交流し、ショッピングモールの中でボーイミーツガールが起きるのですが、現代の生活のリアリティとともに、どこかノスタルジーを感じます。
80年代に流行した、グラデーションを使わずにフラットで鮮烈な色彩と実線で陰影を表現する(リーニュクレールというらしい)方法で描かれていることが懐かしさの要素になっているかもしれません。
一方で、ショッピングモールが買い物だけじゃない生活に必要な公共物として当たり前にある世界になって久しいのだということも感じました。
商店街の復興を考える時に、「コミュニティ」とか「ふれあい」とかの要素が出てきますが、既に生活の場となってしまったショッピングモールに対し、仮に歯抜けになってしまった商店街がその役割を果たすことのリアリティがあるのかどうかを考える必要があるかもしれません。
「商店街の復権」新書ですが370頁もある大部。そのぶん共有資産としての商店街がどうあるべきか、どう復興すべきかの実例や試案が多数読めます。
また、「サイダーのように言葉が湧き上がる」は4月28日NHKで放送があります。
従来の商店街や、公共物になったショッピングセンターとの差別化方法を探してみたいと思います。

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札幌の中小企業診断士 嶋田 雅人

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