組織文化

メンバーが一体感を持って目標に向かっていくための要素に、組織文化があります。
組織文化とは、「組織のメンバーが共有するものの考え方、ものの見方、感じ方、である。」(経営学入門(伊丹敬之・加護野忠男))。


①価値観:組織の理念に対応し、組織の中の個人が持つ価値を共有することで、メンバーの目的達成意欲を高めます。
②パラダイム:組織内での支配的な考え方、これが共有されることで円滑なコミュニケーションが図れます。
③行動規範:価値観やパラダイムに基づき組織内で共有される暗黙的・具体的な行動のルール。公式な規則よりも柔軟でありながら、速い意思決定と調整が行われることが可能になります。

これらの組織文化が良い方向に働けば、組織の活性化につながります。
一方で、マイナスの効果として、①皆の考え方が均質化し、多様性の欠如で環境変化に弱くなる②組織文化に縛られた個人の自由度が小さくなり、働くインセンティブが弱くなる などがあります。

伝統的な大企業の不振や不祥事は、強固な組織文化の悪い面が出ているせいかもしれません。

今後リモートワークや副業の推奨など、場所としての会社以外の場所で働く場面が多くなると、企業文化の形もこれまでと違ったものになると思われます。

中小企業診断士は、試験への対応期間や実務補習などを通じてパラダイムを共有しています。特に企業内診断士は、組織文化と中小企業診断士のパラダイムの間で引き裂かれる経験をします。だからこそ、組織文化の活かし方や、組織文化の逆機能について一緒に考えることが出来るのではないかと確信しています。

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札幌の中小企業診断士 嶋田 雅人

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