ロジカルシンキングとデザインシンキング
「so what」「why so」や「MECE」を前提とするロジカルシンキングと、「観察」「創造」「試作」の繰り返しを行うデザインシンキングはプロセスが違います。事業会社が試行錯誤を繰り返しながら商品やサービスを開発するプロセスはそもそもデザインシンキングなんだろうと思います。
1980年代の「エクセレントカンパニー」、1990年代の「知識創造企業」でケースとして挙げられる企業は、顧客始点の考え方や細かい試行錯誤の繰り返しなど、デザインシンキングで開発を行っていたように見えます。
ロジックは物事を理解したり説明したりすることに役に立ちますが、新商品やサービスの開発についてロジックに頼りすぎるとうまくいかないことは直感的にはわかります。
ロジカルシンキングとデザインシンキングの役割が違うことを意識する必要があります。
今になってデザインシンキングが叫ばれているのは、経営が、もしかしたら暫くロジカルに振りすぎていたことがあるのでしょうか。