ショッピングセンターと文化の多様性とコミュニティ

大型ショッピングセンターの出店と商店街の衰退がセットで起こる状況が20年以上前からあります。それによって、地域の豊かな多様性が失われているという感覚もあるでしょう。
一方で、地域の住民からは別の見方が出来ます。つまり、大型ショッピングセンターがこれまでと違う商品やサービスで、消費の選択肢を増やしている可能性があるということです。
私はこのことを、経済学者のタイラー・コーエンが「創造的破壊」のなかで、グローバル経済が地域の文化の多様性を壊したのか豊かにしたのか、を述べていたことで感じました。
確かに大型ショッピングセンターが作る町は外から見て特徴の無いものになりがちです。
一方で、ショッピングセンターが地域の多様な商品を拡散しているという側面もあります。リンガーハットとか。
「サイダーのように言葉が湧き上がる」というアニメ映画がありました。主人公ら若者たちやデイサービスの老人たちの「俳句」や「町の歴史」を通じた豊かな人間関係が、全てショッピングセンター内で起こっているということが画期的でした。
コロナウィルスの影響もあり、世界的にはショッピングセンターの衰退が問題になる気配です。
その時に、流通やコミュニティ、地域文化の多様性がどのように維持されていくのか、中小企業診断士として想像していく必要があると思っています。

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札幌の中小企業診断士 嶋田 雅人

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