リーダーシップとパワー

リーダーはリーダーシップとパワーを使ってメンバーを望ましい方向に導きます。メンバーそれぞれが独自に同じ方向に向かって動いていればリーダーは必要ありません。例えば、完璧なマニュアルが出来ていて各個人はマニュアルに沿っていれば誰でも仕事をこなせる場合や、組織の凝集性が高く、皆が同じことを考えているような場合です。
一般的には、マニュアル通りに仕事をするようメンバーを指導しなければいけないし、目的を提示してメンバーがそこに向けて動いていくように促す役割が必要です。
リーダーシップは、自身の目標とメンバーの目標を合わせていくことを必要とします。一方でパワーは、メンバーが何を目標とするかによらず、メンバーに行動をさせることが出来ます。

パワーの源泉には以下のものがあります。
1.強制力
懲罰などの権限を持っている場合に発生します。
2.報酬力
従うことによってメンバーが何か得をするような時に発生します。
3.正当権力
組織のヒエラルキー上の権威です。強制力や報酬力を含む場合がありますが、その職位自体が理からの源泉になります。
4.専門力
特殊なスキルや知識により行使されます。
5.同一視力
「あの人の様に行動したい」のように思わせる力を使って、メンバーをコントロールできます。

管理職は、自分ではリーダーシップでメンバーを引っ張っていると思っていても、実際にはパワーを行使しているのだということを認識しなければ、知らずにパワハラやセクハラを犯してしまうことになります。逆に、パワーを適切に使ってメンバーを動かすという意識が必要かもしれません。

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札幌の中小企業診断士 嶋田 雅人

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