7S-内部環境を分析するためのフレームワーク

自分たちはどんな組織なのだろうと考えるための取っ掛かりとして、「マッキンゼーの7つのS」が便利です。
T.ピータースとR.ウォーターマンが、著書「エクセレントカンパニー」をまとめ上げる際の企業分析で「ひとに対する配慮なくして良い機構などということは考えられないし、逆もまた真」という考えのもと生み出したものです。
組織を「戦略」「機構」「システム」以上ハードのS、「共通の価値観」「経営スタイル」「人材」「能力」以上ソフトのSの7つの項目に分けて分析します。

ハードのS
戦略(Strategy):経営計画や経営方針など
機構(Structure):組織構造や命令系統など
システム(System):経営管理のための制度、評価システムなど

ソフトのS
共通の価値観(Shared Value):経営理念、ビジョンなど
経営スタイル(Style):社風、企業文化など
人材(Stuff):社員の構成など
能力(Skill):組織全体または個人が持つ技術、特許など

図のように、それぞれの項目を切り離せないものとして包含して扱わなければならないという考えですが、一方で人材と能力ですとか、共通の価値観と経営スタイルや戦略など厳密に切り分けられないところが難点で、MECE(もれなくだぶりなく)になりにくい部分があります。
ブレストなどの際の切り口として活用すると便利なフレームワークです。

ちなみに、フレームワークの中には「4P」のようにやや強引な語呂合わせによる命名がありますが、「7S」について「エクセレントカンパニー」の中で、「若干の無理はあったが~Sの頭文字で始まるようにし」と語呂合わせの苦労を吐露しています。

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札幌の中小企業診断士 嶋田 雅人

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