中小企業診断士のパラダイム
パラダイムとは「一般に認められた科学的業績で、一時期の間、専門家に対して問い方や答え方のモデルを与えるもの」と、科学史家のトーマス・クーンが定義しています。
これを科学以外の分野に一般化した用法として、経営学でも、認識・思考のルールといった意味で使われます。
中小企業診断士の試験では、1次試験で主に知識を試されます。2次試験では、その知識を有効にするための知識、「メタ知識」が試されるといえます。ロジカルシンキングやフレームワークを基本にした思考力と表現力がそれに当たります。これが、中小企業診断士のパラダイムの中心なんだと思います。
国家試験の中で「メタ知識」「パラダイム」そのものを試す試験は、中小企業診断士だけなのではないでしょうか。だから「正解がはっきりしない」難しさがあるように思います。
2次試験の1科目80分の中で、のんびりとSWOTのマトリックスを書いて整理していく余裕はありません(ある人もいるかもしれませんが)。なので勉強期間を通して何度もトレーニングし、パラダイムを身体に叩き込み、試験中は自然にそのパラダイムに沿って解答することになります。
関係ありませんが、画像は「Stable Diffusion」に画いてもらった、「札幌の中小企業診断士 嶋田雅人 新海誠風」です。