日銀の金融緩和修正

12月20日の日銀による金融緩和政策の修正が話題になりました。
この発表を受けての株安で、私のお金も10万円くらい溶けました。
講談社現代新書の「世界インフレの謎(渡辺努)」が売れています。
大まかには、 ...
ビールゲームとシステム思考

頑張れば頑張るほど状況が悪くなる、現場での解決をすればするほど解決から遠ざかるような思いをすることがあると思います。
ピーターセンゲが「学習する組織」の始めの部分で紹介した「ビールゲーム」では、①小売業者②卸売業者③ビール工場 ...
円安と政府・日銀による介入

連日、円安が話題になっております。為替レートの変動の原因には次のようなものがあります。
1.購買力平価説
ビッグマック指数が良く知られていますが、同じものの値段が等しくなるように為替レートが決まるはずだという考え方 ...
リーダーシップとパワー

リーダーはリーダーシップとパワーを使ってメンバーを望ましい方向に導きます。メンバーそれぞれが独自に同じ方向に向かって動いていればリーダーは必要ありません。例えば、完璧なマニュアルが出来ていて各個人はマニュアルに沿っていれば誰でも仕事を ...
ゴミ箱モデル

組織の意思決定は必ずしも合理的に行われていないことを示す考え方としてゴミ箱モデルがあります。
”企画を何度提示しても明確なフィードバックが無い””唐突にだれかが言った企画が進み、押し付けられる”などのことが起きる組織は、ゴミ箱 ...
共有地の悲劇・ファーストペンギン!

堤真一演じる片岡が、かつてはたくさん魚が捕れたけど今魚が減っているのは自分たちのせいでもあると言っていました。
漁場は、共有地の例としてよく挙げらます。共有地とは①排除不可能②競合性がある財をいいます。
漁場には、基本 ...
変革への抵抗・ファーストペンギン!

水曜日のドラマ「ファーストペンギン!」を見ていて、これは組織変革のストーリーだと感じました。
組織変革には様々な抵抗があります。
1.行き過ぎたコスト重視
2.メリットに関する認識不足
3.調整と協 ...
職能給と職務給

給与額の決め方に、職能給と職務給があります。
職能給は、職務遂行能力によって給与を決定します。就業期間によって職務遂行能力が上がるとみなすことで、実質的には年功制に近いシステムになる場合が多いです。
年功により給与 ...
マーケティングって何のことだ?

マーケティングという言葉を使う場合、販売活動、特に販売促進のことを指して言うことが多い気がします。
日本マーケティング協会では「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な ...
ロジカルシンキングとデザインシンキング

「so what」「why so」や「MECE」を前提とするロジカルシンキングと、「観察」「創造」「試作」の繰り返しを行うデザインシンキングはプロセスが違います。事業会社が試行錯誤を繰り返しながら商品やサービスを開発するプロセスはそも ...
グローバリゼーションと芸術文化の創造的破壊

資本主義やグローバリゼーションは、芸術文化を貧しくするのでしょうか、それとも豊かにするのでしょうか。
直感的には、商業主義が芸術文化の均質化、愚衆化を進め、ローカルな文化を破壊していくという気がしなくもありません。
経 ...
創造的破壊と余力

シュンペーターは、「資本主義・社会主義・民主主義」で、資本主義の本質として「創造的破壊」という言葉を使っています。
経済構造の内側では、突然変異と古い構造の破壊が常に起きています。
従って①ある一時点での成果を評価して ...
組織運営の原則

組織を効果的に運営していくための、五つの原則があります。
目的の原則
組織は単位ごとに共通の目的をもっています
専門化の原則
目的を細分化し、仕事を細分化することで効率的になります
...
中小企業診断士のパラダイム

パラダイムとは「一般に認められた科学的業績で、一時期の間、専門家に対して問い方や答え方のモデルを与えるもの」と、科学史家のトーマス・クーンが定義しています。
これを科学以外の分野に一般化した用法として、経営学でも、認識・思考の ...
組織文化

メンバーが一体感を持って目標に向かっていくための要素に、組織文化があります。
組織文化とは、「組織のメンバーが共有するものの考え方、ものの見方、感じ方、である。」(経営学入門(伊丹敬之・加護野忠男))。
①価値観: ...
垂直型組織と水平型組織

「皆の動きがなんだか重い」「言われたことしかやらない」「統制がとれない」など、メンバーの動き方は組織の形態によって特徴づけられているかもしれません。
垂直型組織(効率重視)
ヒエラルキー型の構造を持っていて、中央集 ...
【雑感】非効率だけど価値のある仕事

「アイ・アム まきもと」を観ました。
彼は役所の中で、たった一人自分のこだわりだけで「おみおくり係」の仕事をします。
ただ、あまりにも手離れの悪い仕事が目についたために、役所に来た新任の局長から係の廃止を言われます。 ...
バリューチェーン分析

企業の活動の中で、どの機能が付加価値を生み出しているかを分析します。
SWOT分析の強み・弱みを分析する道具になります。
企業の活動を5つの主活動と4つの支援活動に分解します。
主活動
①購買物流② ...
VRIO分析 競争優位性を考える

SWOT分析で、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」といった内部環境を挙げたときに、それらが本当に強みなのか、どの程度強いのかを考えるために、バーニーの「VRIO分析」が有効です。
Value(価値)
「特定の価値が経 ...
7S-内部環境を分析するためのフレームワーク

自分たちはどんな組織なのだろうと考えるための取っ掛かりとして、「マッキンゼーの7つのS」が便利です。
T.ピータースとR.ウォーターマンが、著書「エクセレントカンパニー」をまとめ上げる際の企業分析で「ひとに対する配慮なくして良 ...
FiveForces分析 コントロール可能かもしれない外部要因

自社の現在の環境又は参入しようとする業界の環境を分析するためのフレームワークとしてファイブフォース分析があります。
自社のポジショニングや他社との関係性によって制御することが可能な外部環境といえます。
①新規参入の ...
PEST分析-コントロール不可能な外部要因

自分の業界における外部要因を分析するためのツールとして、PEST分析というフレームワークがあります。
PESTとは「Political:政治的環境」「Economic:経済的環境」「Social:社会的環境」「Technorl ...
組織の三要素 ①コミュニケーション②貢献意欲③共通目的

組織がなんだかバラバラだ、部下が思ったとおり働いてくれないというときには、チェスター・バーナードの、組織が成立するための三要素を思い出します。
組織は
①意見が伝達される
②人が、貢献する意欲を持っている ...
競争の番人

フジテレビ月9「競争の番人」は、公正取引委員会を舞台とした初めてのテレビお仕事ドラマでした。
坂口健太郎が演じる小勝負は、不当な値引き要求や返品、チケットの購入強制といった優越的地位の濫用(下請法の言葉は出てきませんでした)の ...
ショッピングセンターと文化の多様性とコミュニティ

大型ショッピングセンターの出店と商店街の衰退がセットで起こる状況が20年以上前からあります。それによって、地域の豊かな多様性が失われているという感覚もあるでしょう。
一方で、地域の住民からは別の見方が出来ます。つまり、大型ショ ...
中小企業診断士と会計

会計の専門家というと、公認会計士が浮かびます。また中小企業の場合は税理士が相談相手になっていることが多いかもしれません。
中小企業診断士にとっても、会計は重要な知識です。
会計には、制度会計と管理会計という分け方があり ...
中小企業診断士と企業家

中小企業診断士の英訳はいくつか存在するようですが、代表的なものに「Small and Medium Enterprise Management Consultant」または「Registered Management Consulta ...
中小企業診断士と補助金

中小企業診断士の業務に補助金申請支援があります。
参考に「小規模事業者持続化補助金」の申請様式の項目を紹介します。
この補助金は、商工会議所等が窓口となって、
・持続的な経営に向けた経営計画に基づく、小規模事業 ...
中小企業診断士とロジカルシンキング

「ロジカル・コミュニケーションとは・・・論理的なメッセージを伝えることによって、相手を説得して、自分の思うような反応を相手から引き出すこと」と、ベストセラーとなった「ロジカル・シンキング(照屋 華子, 岡田 恵子)」で書かれています。 ...
中小企業診断士とフレームワーク

中小企業診断士の重要な能力の一つはフレームワークを使えることです。
フレームワークとは、枠組み、骨格、構造、組織の事で、ITの分野では、システムの土台となる基本的な枠組みのことを言いますが、中小企業診断士が使うフレームワークは ...
中小企業診断士と私について

中小企業診断士については、中小企業診断協会のhpから
○中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家
○法律上の国家資格として・・・経済産業大臣が一定のレベル以上の能力を持った者を登録するための制度